現代外国人名録2016 「アーノルドウェスカー」の解説
アーノルド ウェスカー
Arnold Wesker
- 職業・肩書
- 劇作家,演出家
- 国籍
- 英国
- 生年月日
- 1932年5月24日
- 出生地
- ロンドン・イーストエンド
- 受賞
- エンサイクロペディア・ブリタニカ賞〔1964年〕「大麦入りのチキンスープ」
- 経歴
- ユダヤ系ハンガリー人の父とロシア人の母のもとで幼少時代を貧民街に送る。パン屋の職人、家具製造の見習い、調理場の給仕などをして働きながら映画技術学校に学び、アマチュアの演劇グループでも活動した。1958〜60年「大麦入りのチキン・スープ」「根っこ」「僕はエルサレムのことを話しているのだ」の〈ウェスカー三部作〉を発表、労働者階級の生活を描いたこれらの作品により、劇作家としての名声を得た。ニュー・レフト運動の担い手の一人としてセンター42を設立、芸術と労働組合との結合を図ったことでも知られる。他の作品に「調理場」(’57年)、「四季」「彼ら自身の黄金の都市」(’65年)、「友よ」(’70年)、「老人たち」(’72年)、「カリタス」(’81年)、「親愛なるレディ」(’88年)など。短編小説や演劇論も書いており、また、自作の演出も手がける。2000年2月来日、同年7月日英の協力により「調理場」が「ザ・キッチン」としてミュージカル化され、日本で初演された。2008年には日本の作曲家・三枝成彰の依頼でモノオペラ「悲嘆」の台本を書き下ろし、演出も手がける。2006年ナイト爵に叙された。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報