アールスト(読み)あーるすと(その他表記)Aalst

デジタル大辞泉 「アールスト」の意味・読み・例文・類語

アールスト(Aalst)

ベルギー北西部、東フランドル州の都市。フランス語名アロスト。ブリュッセルの北西約25キロメートル、デンダル川沿いに位置する。毛織物工業発展花卉かきなどの農産物集散地であり、ビール醸造業も盛ん。カーニバルが有名。1999年に議員会館附属鐘楼が「ベルギーとフランスの鐘楼群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アールスト」の意味・わかりやすい解説

アールスト
あーるすと
Aalst

ベルギー北西部、東フランドル州南東部の郡都、工業都市。フランス語名でアーロストAlost。人口7万6382(2002)。スケルデ川支流のデンダル川に臨む農産物の集散地で、切り花取引の中心地でもある。歴史的には毛織物工業が有名であるが、第二次世界大戦後は合成繊維、洋品雑貨、ゴムプラスチック工業、ビール醸造業が中心である。13世紀初めに建設された市役所はベルギー最古の市役所建築物である。1473年には、ティエリー・マルテンスによりフランドル初の印刷所が創設された。18世紀にはフランドル地方の中心地であった。

[川上多美子]

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改訂新版 世界大百科事典 「アールスト」の意味・わかりやすい解説

アールスト
Aalst

ベルギー中央部の工業都市。人口7万7007(2005)。フランス語名はアロストAlost。家具織物生産が盛ん。ブリュッセルとヘントとを結ぶ幹線道路に臨み,前者の北西約25kmに位置する。中世初期以来領主の居城が置かれた。旧市役所をはじめ,いくつかの歴史的建築が残る。巨人・巨獣行列が行われる謝肉祭もよく知られる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アールスト」の意味・わかりやすい解説

アールスト
Aalst

フランス語ではアロスト Alost。ベルギー北西部,オーストフランデレン州の工業都市。ブリュッセルとヘントの中間に位置し,古くから商業都市として繁栄したが,現在は麻の紡績,織物工業と繊維機械工業が中心。また周辺で栽培されるホップを用いた醸造業も盛ん。 12世紀なかばに着工された市庁舎 (14世紀再建) はベルギー最古の建物の一つで,12世紀の古文書を所蔵。 15世紀末着工の聖マルチヌス聖堂 (未完成) にはルーベンスの天井画がある。人口7万 6382 (1991) 。

アールスト
Aelst, Willem van

[生]1625/1626
[没]1683以後
オランダの静物画家。イタリアではグリエルモ・ドランダ Guglielmo d'Olandaの名で知られる。特に花を題材とする。 1645~56年,フランスやフィレンツェで制作。 57年以後アムステルダムに定住。主要作品『花』 (1662,ロッテルダム,ボイマンス=ファン・ボイニンヘン美術館) 。

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