日本大百科全書(ニッポニカ) 「アールスト」の意味・わかりやすい解説 アールストあーるすとAalst ベルギー北西部、東フランドル州南東部の郡都、工業都市。フランス語名でアーロストAlost。人口7万6382(2002)。スケルデ川支流のデンダル川に臨む農産物の集散地で、切り花取引の中心地でもある。歴史的には毛織物工業が有名であるが、第二次世界大戦後は合成繊維、洋品雑貨、ゴム、プラスチック工業、ビール醸造業が中心である。13世紀初めに建設された市役所はベルギー最古の市役所建築物である。1473年には、ティエリー・マルテンスによりフランドル初の印刷所が創設された。18世紀にはフランドル地方の中心地であった。[川上多美子][参照項目] | フランドル 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アールスト」の意味・わかりやすい解説 アールストAalst フランス語ではアロスト Alost。ベルギー北西部,オーストフランデレン州の工業都市。ブリュッセルとヘントの中間に位置し,古くから商業都市として繁栄したが,現在は麻の紡績,織物工業と繊維機械工業が中心。また周辺で栽培されるホップを用いた醸造業も盛ん。 12世紀なかばに着工された市庁舎 (14世紀再建) はベルギー最古の建物の一つで,12世紀の古文書を所蔵。 15世紀末着工の聖マルチヌス聖堂 (未完成) にはルーベンスの天井画がある。人口7万 6382 (1991) 。 アールストAelst, Willem van [生]1625/1626[没]1683以後オランダの静物画家。イタリアではグリエルモ・ドランダ Guglielmo d'Olandaの名で知られる。特に花を題材とする。 1645~56年,フランスやフィレンツェで制作。 57年以後アムステルダムに定住。主要作品『花』 (1662,ロッテルダム,ボイマンス=ファン・ボイニンヘン美術館) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報