イエメン内戦(読み)イエメンないせん

共同通信ニュース用語解説 「イエメン内戦」の解説

イエメン内戦

イランの武装組織「フーシ派」が2015年、首都サヌアを制圧し支配地域を拡大。ハディ暫定政権の要請を受けたサウジアラビア主導の連合軍軍事介入し、大規模な空爆を始めた。中東覇権を争うサウジとイランの代理戦争様相を呈し、既に1万人以上が死亡、約800万人が飢餓危機にあるとされる。(共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イエメン内戦」の意味・わかりやすい解説

イエメン内戦
イエメンないせん

旧南イエメンと北イエメンの両勢力間で 1994年5月に起った内戦。旧南北イエメンは 90年5月に統一。 93年4月には複数政党制の総選挙を実施し3党による連立政権が発足したが,93年7月以後,旧南系のビード副大統領派が旧南イエメンの首都アデンにとどまり旧北系のサレハ大統領派と対立。 94年5月4日に北側の軍がアデン空港を空爆したのを機に全面的な内戦に突入した。国連安保理は6月1日に停戦を呼びかける決議採択。しかし軍事的に優勢な北側は国連の調停を拒否し7月7日,アデンなど南側の主要拠点を制圧したとして内戦終結を宣言。南側の指導者らは大半が隣国のサウジアラビアやオマーンなどに亡命した。

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