イン・サラー(読み)いんさらー(英語表記)In Salah

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イン・サラー」の意味・わかりやすい解説

イン・サラー
いんさらー
In Salah

アフリカアルジェリアサハラ砂漠のほぼ中央にある都市。アラビア語ではアイン・サラーフAin Salah。人口3万3800(2003推計)。タデマイト高原南縁にあるオアシス都市で、古くから地中海沿岸とスーダン地方とを結ぶ隊商ルートの要所であった。現在もサハラ縦断道路が走り、北のエル・ゴレア、南のタマンラセット、西のレガヌ、東のイン・アメナスを結ぶ十字路にある中継商業地で、国内航空路の空港もある。フォガラ灌漑(かんがい)(蒸発を防ぐための導水トンネルによる灌漑)によるナツメヤシ穀物の栽培が行われる。

[藤井宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イン・サラー」の意味・わかりやすい解説

インサラー
In Salah

アインサラー Aïn Salahともいう。アルジェリアのほぼ中心に位置するオアシスの都市。首都アルジェ南方 1070km,タデマイト高原の南麓に位置する。アフリカの南北を結ぶ重要な隊商路上の中心地であったが,最近は遊牧トゥアレグ族が訪れる程度。地名は「よい井戸」の意で,掘抜き井戸から給水し,ナツメヤシを生産する。人口2万 733 (1987推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報