ウェルシュ菌(読み)うぇるしゅきん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェルシュ菌」の意味・わかりやすい解説

ウェルシュ菌
うぇるしゅきん
[学] Clostridium perfringens

卵円形の大形の胞子芽胞)を形成するグラム陽性の桿(杆)菌(かんきん)。ウェルチ菌ともいう。鞭毛(べんもう)はない。A~F型菌が知られている。細菌性食中毒の原因菌で、症状は耐熱性A型菌による場合は、潜伏期間は8~22時間(平均12時間)で、下痢腹痛に始まる。吐き気嘔吐(おうと)は少なく、発熱も38℃を超えない。概して軽症で、1日から2日で完全に回復する。人間や動物の腸管のほか、土壌、水などに分布する。

[曽根田正己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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