ウルアパン(その他表記)Uruapan

デジタル大辞泉 「ウルアパン」の意味・読み・例文・類語

ウルアパン(Uruapan)

メキシコ中西部、ミチョアカン州都市。首都メキシコシティーの西約300キロメートル、標高約1600メートルの高原に位置する。周辺農業が盛んで、アボカドの世界的な産地として知られる。古くから先住民のタラスコ族が多く居住。西約20キロメートルのところに、1943年に始まった噴火活動で形成されたパリクティン山がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウルアパン」の意味・わかりやすい解説

ウルアパン
Uruapan

正式名称はウルアパンデルプログレソ Uruapan del Progreso。メキシコ南西部,ミチョアカン州中西部の都市。メキシコ市の西約 300kmにある。 1533年建設。古くからインディオのタラスコ族の住む町で,市名は彼らの言語で「花の豊かな土地」を意味する。周辺の農業地帯の商工業中心地として,コーヒー,穀物サトウキビ果実などを集散,加工するほか,美しい彩色の漆器やインディオの作る手工芸品で知られる。西方に 1943年突然噴出して形成されたパリクティン火山があり,その観光基地としてもにぎわう。メキシコ市から州都モレリアを経て延びる幹線鉄道の終点。人口 21万 7142 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウルアパン」の意味・わかりやすい解説

ウルアパン
うるあぱん
Uruapan

メキシコ中央高原のミチョアカン州西部の都市。人口22万5816(2000)。ウルアパンとは「常春(とこはる)の天国」を意味し、緯度的には熱帯にあるが、標高1610メートルにあるため温暖な町である。国立公園「悪魔の膝(ひざ)」の川や滝があり、地方色豊かな民芸品が多い。郷土料理としては「モロンガ」が有名で、豚肉、鶏肉料理も多い。北東50キロメートルにパックアロ湖があり、家族で墓にろうそくをともして夜を明かす11月の精霊祭には、外国人観光客も多く訪れる。

[高木秀樹]

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