パリクティンかざん
パリクティン火山
Paricutin volcano
メキシコ火山帯中央部,Michoacan-Guanajuato火山地域の1,000個を超す単成火山のなかで最も若いスコリア丘。海抜3,170m。2週間の群発地震の後,1943年2月20日にトウモロコシ畑の中の地割れから噴煙が吹き上げた。噴火の初期8ヵ月間は主としてスコリアや火山灰の放出により山体が形成され,以後は北東と南西の側火口からの溶岩流出が主となった。52年2月に噴火終了。現在の比高は220mで,基底の径950m,火口の径約250m。噴出物の総量は2km3(約36億t)で,うち溶岩流は0.7km3, スコリア丘は0.16km3, 火山灰は1.3km3。1945年に観測された水蒸気は1.36万t/日で,同期間中の噴出物の1.1%。噴出物は時間とともに,かんらん石含有玄武岩質安山岩(SiO255%)からハイパーシン安山岩(SiO260%)に変化した。Wilcoxはこの組成変化を斑晶鉱物の分別と花崗岩質物質の混成で説明した。
執筆者:中村 一明・長谷中 利昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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パリクティン火山
ぱりくてぃんかざん
Volcán Parícutin
メキシコ中部、ミチョアカン州パリクティン村に、1943年2月~52年3月の噴火で新生した玄武岩・安山岩の活火山。標高2810メートル。噴火開始の半月前から有感地震が群発し、農夫たちの目前で噴火が発生して比高400余メートルの噴石丘ができ、溶岩流は24平方キロメートルを覆い大被害を生じた。この噴火により、サン・ホセ・パラングリティオ村は溶岩に飲み込まれ全滅した。北海道有珠(うす)山の昭和新山(1944~45年噴火)と相前後して、同様に平らな畑に誕生し、地元民が成長過程を終始よく観測したことで知られる。
[諏訪 彰]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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パリクティン火山
パリクティンかざん
Volcán Paricutín
メキシコ南西部にある新成火山。メキシコ高原の南縁をなす火山帯に属する火山で,ミチョアカン州北西部,ウルアパンの西約 20kmに位置する。世界で最も新しい火山の一つで,タンシタロ山 (3842m) 北東麓の標高 2280mの耕地に,1943年2月 20日に始った噴火活動により形成された。最初の1年間で比高 450mの火山円錐丘に成長,この間噴出した溶岩や火山灰はパリクティン村などの多数の家屋を埋没させた。噴火活動は 52年まで続き,その終了時点でパリクティン火山は標高 2808mに達した。火山の成長過程を知るうえで貴重な事例の一つとなっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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