ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エーデン」の意味・わかりやすい解説
エーデン
Eeden, Frederik Willem van
[没]1932.6.16. ビュスム
オランダの詩人,小説家,随筆家,劇作家,医師。学生時代から詩や喜劇を書きはじめ,のちに文芸誌『新案内』 De Nieuwe Gidsの創刊 (1885) に参加。初期の詩にはロマン主義的な傾向がみられたが,やがて象徴主義的作風に変る。散文では,オランダ文学の代表作といわれる象徴主義的な小説『小さなヨハンネス』 De kleine Johannes (85) をはじめ特色ある作品が多い。また戯曲にも好評を博した『兄弟』 De broeders (94) などがある。一時はトルストイの思想に共鳴して「共同農場」の経営を始めたが,結局失敗,晩年カトリックに改宗。
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