日本大百科全書(ニッポニカ) 「オリンピック国立公園」の意味・わかりやすい解説
オリンピック国立公園
おりんぴっくこくりつこうえん
Olympic National Park
アメリカ合衆国、ワシントン州北西部にある国立公園。面積3702平方キロメートル。1938年制定。コースト山脈(海岸山脈)の一部をなすオリンピック山地(最高点オリンパス山、2428メートル)の中の公園。山地東部は同州屈指の乾燥地帯であるが、西側は年降水量330ミリメートルの温帯多雨地帯で、雲をつくようなモミ、スギ、エゾマツなどの苔(こけ)むした樹林がみごとである。湖や川も多く、太平洋の美しい海岸線や氷河にも人気があり、オオジカ、クマなどの野生動物も多い。1981年には世界遺産の自然遺産として登録されている(世界自然遺産)。
[作野和世]