お染(読み)おそめ

世界大百科事典 第2版の解説

おそめ【お染】

歌舞伎舞踊。清元。本名題《道行浮塒鷗(みちゆきうきねのともどり)》。作詞4世鶴屋南北。作曲清元斎兵衛。振付4世西川扇蔵。1825年(文政8)11月江戸中村座初演。お染を岩井紫若(7世半四郎),久松を岩井粂三郎(6世半四郎),猿回しを7世市川団十郎。顔見世狂言鬼若根元台(おにわかこんげんぶたい)》の一幕で,お染・久松の情話を題材にした舞踊・音楽の代表曲。二人の道行があってお染のクドキ,猿回しの意見など,見どころが多い。

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大辞林 第三版の解説

おそめ【お染】

歌舞伎舞踊。清元。本名題「道行浮塒鷗みちゆきうきねのともどり」。四世鶴屋つるや南北作詞。1825年江戸中村座初演。お染久松の舞台を江戸にうつしかえたもの。

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精選版 日本国語大辞典の解説

おそめ【お染】

〘名〙 歌舞伎所作事「道行浮塒鴎(みちゆきうきねのともどり)」の通称。勝井源八・三升屋二三治作詞、初世清元斎兵衛作曲、四世西川扇蔵振付で文政八年(一八二五)江戸中村座初演。四世鶴屋南北作「鬼若根元舞台(おにわかこんげんぶたい)」の第二番目序幕。心中する覚悟で隅田堤へ来かかったお染久松に、猿回しが意見する部分が中心。清元の名曲の一つ。原作では、のちに二人が双生児だとわかる複雑な筋がある。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典の解説

お染
(通称)
おそめ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
道行浮塒鴎
初演
文政8.11(江戸・中村座)

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世界大百科事典内のお染の言及

【新版歌祭文】より

…1780年(安永9)9月大坂竹本座初演。和泉国の侍相良丈太夫の遺児で野崎村の百姓久作に養育された久松が,奉公先の大坂の質店油屋の娘お染との許されぬ恋のために心中するに至るという経緯を主筋とし,それに久松の主家の宝刀の詮議,悪人たちによる金の横領,久松の許嫁お光の悲恋等々のプロットを絡めて展開させたもの。先行する紀海音の浄瑠璃《おそめ久松 袂の白しぼり》や菅専助の《染模様妹背門松》を踏まえて脚色された作品で,お染久松物の代表作となっている。…

【清元延寿太夫】より

…美音家で鳴らし,世に〈名人太兵衛〉といわれた。初演した語り物に《お染》《落人》《神田祭》など。三味線は初世斎兵衛,初世栄次郎が弾いた。…

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