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猿回し さるまわし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

猿回し
さるまわし

大道芸の一つ。サルに芸をさせて各地を回る。猿飼,猿曳き (猿引き) ともいう。鎌倉時代からの記録が残されているが,古代よりサルはウマの守護のため,初春,主として厩舎へ祝言に訪れたという。

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デジタル大辞泉の解説

さる‐まわし〔‐まはし〕【猿回し】

猿に芸を仕込んで見世物にする大道芸。猿飼い。猿ひき。猿遣い。 新年》「竹馬をよけて通るや―/虚子

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百科事典マイペディアの解説

猿回し【さるまわし】

猿曳(ひき)とも。サルを舞わせて米銭をもらい受ける芸人。鎌倉時代にすでに記録が見えるが,本来は厩(うまや)にきてサルを舞わせ,厩馬(きゅうば)の安全を祈祷(きとう)した。
→関連項目猿芝居

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日本文化いろは事典の解説

猿回し

猿を操って、猿に様々な芸をさせる大道芸です。主として正月などのめでたい時に行われる芸ですが、全国的にも非常に人気が高く、全国を公演して周る猿まわし団も存在しています。

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世界大百科事典 第2版の解説

さるまわし【猿回し】

大道芸の一種。猿引き,猿飼,猿舞,猿太夫,まし遣いなどともいう。猿を飼いならして芸をさせるもので,その歴史は古く,《吾妻鏡》にも左馬頭入道正義が猿を舞わせた記事が見える。古くは厩祭(うまやまつり)や厄病除けの祈禱をし,祝言を述べて猿を舞わせる祝言職であった。初春の祝福芸として万歳とともに禁裏や高家への出入りも許されている。江戸時代には各地に猿屋町・猿屋垣内が置かれ,組織化された集団があった。のちには季節を問わず大道芸,門付(かどづけ)芸として人気を集め,猿芝居に転じたりした。

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大辞林 第三版の解説

さるまわし【猿回し】

猿を使って種々の芸をさせ、金銭をもらい受ける大道芸。主として正月、門付かどづけや辻芸をしながら町々を巡り歩いた。さるかい。さるつかい。さるひき。 [季] 新年。 《 物思へば猿よりやせて- /内藤鳴雪 》

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

猿回し
さるまわし

猿に芸をさせて金銭を得る大道芸。猿舞(さるまわ)し、猿曳(さるひき)、猿引き、猿飼(さるかい)、猿太夫(さるだゆう)などさまざまな呼称がある。猿が馬の病気を治すという信仰は中国伝来のもので、近世まで厩(うまや)で猿を舞わせるということが行われていた。そのために城下に猿回しを置いたという。猿回しが芸能として確立するのは鎌倉時代で、『吾妻鑑(あづまかがみ)』の寛元3年(1245)の条や、1300年(正安2)ごろに成立したといわれる絵巻『融通念仏縁起(ゆうずうねんぶつえんぎ)』などによって確かめられる。中世、猿飼は猿楽(さるがく)、アルキ白拍子(しらびょうし)、鉢叩(はちたたき)などとともに七道者(しちどうもの)の一つにあげられている。いわゆるアルキ渡世の芸人であり、非人として賤民(せんみん)視されていた。近世に入って猿回しはいっそう芸人化し、全国にその数を増しているが、下級神人として大名家や貴人の屋敷に参入し、厩の祈祷(きとう)や疫病退散の呪術(じゅじゅつ)を職能として保持しつつ、一方では猿と馬、猿と犬といった組合せで芝居を仕組んで、掛け小屋で興行されることも近世初頭から行われていた。狂言の『靭猿(うつぼざる)』や、人形浄瑠璃(じょうるり)の『近頃河原達引(ちかごろかわらのたてひき)』などにも取り入れられているのでもわかるように、大道芸の花形であったが、明治以後急速に姿を消した。[織田紘二]

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世界大百科事典内の猿回しの言及

【厩神】より

…馬の子が生まれると祝いを催すことが多く,3日目にぼた餅を配ったり近所の人を招いて蒼前祭をする地域もある。また正月あるいは毎年定期的に厩祭をすることも一般的で,近世には猿回しを専業とする者が厩の悪魔払いに回っていた。【宮本 袈裟雄】。…

【サル(猿)】より

…ことに西日本でこの風が著しい。 猿を飼いならして芸を教え,舞わせて銭を乞う猿曳(さるひき),猿回しなどの職は12世紀ころから知られ,《三十二番職人尽歌合》にも載せられている。狂言には《靱猿》があり,また近世には大名その他の厩祈禱(うまやのきとう)に猿曳を業とする者が訪れて猿を舞わせ,そのついでに町家を訪れて祝言を述べた。…

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