カエキナ(その他表記)Caecina Alienus, Aulus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カエキナ」の意味・わかりやすい解説

カエキナ
Caecina Alienus, Aulus

[生]? ウィセチア
[没]79
古代ローマ政治家軍人。 69年の内乱の際に活躍ガルバを援助し,ガルバを殺害して帝位についたオットーを破った。オットーのあとウィテリウスが帝位につき,そのとき執政官 (コンスル ) に就任。その後,ウィテリウスに離反し,ウェスパシアヌスに味方した。帝位についたウェスパシアヌスから栄誉を受けたが,重用されなかった。のち陰謀を企てたかどでウェスパシアヌスの子チツスに処刑された。

カエキナ
Caecina, Aulus

前1世紀頃のローマの文人エトルリアの古い家系出身。文人 M.キケロと親交があった。ポンペイウス (大ポンペイウス) を支持して,ユリウス・カエサルを攻撃したため追放 (前 48) されたが,のち帰順した。エトルリアに関する著作を残す。

カエキナ
Caecina Severus, Aulus

前1世紀末から1世紀初め頃のローマの政治家。軍人としても有名。前6年モエシアの総督としてパンノニアの反徒からシルミウムを守り,ダキア人,サルマチア人に対しても防衛した。前1年執政官 (コンスル ) に就任。 14年ガリア地方の総督。

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