ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カナリス」の意味・わかりやすい解説
カナリス
Kanáris, Konstandinos
[没]1877.9.14. アテネ
ギリシアの軍人,提督,政治家。ギリシア独立戦争ではプサラ島から船舶を供給,みずからも A.ミアウレスの指揮下で戦い,1822年 11日にオスマン帝国のパシャの旗艦を爆破したのをはじめ,大胆な攻撃でオスマン帝国艦隊をしばしば悩ませた。 1826年に国民議会に選出されたが,独立戦争中は政治に関係しなかった。しかし独立後はオソン王の反対派として活動,同王を廃位したのち3人の摂政のうちの一人になった (1861~63) 。三たび首相を務めて (1848~49,1864.4~5.,1864.8.~65.2.) ,政界から退いたが,露土戦争が始まるとまた首相となり (1877.4.7.) ,在任中に死去。
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