20世紀西洋人名事典 「カミーユピサロ」の解説
カミーユ ピサロ
Camille Pissarro
1830.7.10 - 1903.11.12
デンマークの画家。
セント・トマス(アンティル諸島)生まれ。
1855年パリへ渡り、万国博覧会の美術展でクールベやコローの作品に感銘を受け、写実主義と外光主義を経て、印象派となる。1885年スーラに感化され新印象主義の手法で描くが、晩年は印象主義の描法に戻り、エラニーで田園の描きながら、パリやルーアンなどで都会の風景を描く。風景画に重点をおき、田園の詩情の誠実な表現を特色とし、セザンヌやゴーギャン、カサットなどに影響を与える。代表作に「赤い屋根」(1877年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報