ガオ(その他表記)Gao

デジタル大辞泉 「ガオ」の意味・読み・例文・類語

ガオ(Gao)

マリ東部の都市。ニジェール川に面する河港を有する、交通要地。古くからサハラ交易で栄え、ソンガイ帝国首都が置かれた。市街北部に2004年に世界遺産文化遺産)に登録されたアスキア墳墓がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ガオ」の意味・わかりやすい解説

ガオ
Gao

西アフリカに16世紀を頂点として広大な版図を築いたソンガイ帝国の首都。現在のマリ共和国東部のニジェール川に面した地点にある。人口約3万。県庁所在地であるほか,家畜市が立ち,乾季にニジェール川大湾曲部を運航する定期船の東の終点,サハラを車で越えてきた旅行者の休憩地としてもにぎわう。ソンガイ帝国の最盛期(当時の人口は5万~6万と推定される)を築いたアスキア朝の王墓がある日乾煉瓦造りのモスクがいまも残っている。北方約2kmの地点に,おそらく9世紀から14世紀ころまでの都だったと思われる旧ガオ(ガオ・サネ)の遺跡があり,アラビア文字を刻んだ石碑,モスクの基礎のあと,土器片などが発見されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガオ」の意味・わかりやすい解説

ガオ
Gao

マリ中東部の町。ガオ県の県都。トンブクトゥ東南東約 310km,ニジェール川左岸に位置。古来サハラ砂漠縦断路の要衝として栄え,15~16世紀にはマリ帝国ソンガイ王国の首都。ソンガイ王国のアスキア・ムハンマドの墓とモスクが残る。 2004年アスキアの墓が世界遺産の文化遺産に登録。米,ミレット,ジャガイモ,豆類の集散地で,バター羊毛皮革,家畜などを移出。河港と国内空港がある。人口5万 4874 (1987推計) 。

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