がら紡(読み)がらぼう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

がら紡
がらぼう

がら紡績の略称で,和紡績ともいう。長野県の僧侶,臥雲辰致が明治初頭に発明した紡績機およびその紡績方法。ブリキ製の筒ががらがらと音を立てて回るところからこの名がある。落綿,綿屑,毛屑などあらゆる種類の糸屑を原料とし,太めのより糸を紡ぐことができる。初めて工業化されたのは愛知県三河地方で,三河紡績とも呼ばれる。最初,動力はもっぱら水力であったが,のち電力に依存。しかし,洋式紡績に押されて姿を消した。

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大辞林 第三版の解説

がらぼう【がら紡】

〔機械の回る音から〕
くず綿・落綿などを使って、太い綿糸を作る紡績法。明治初期長野県の臥雲辰致がうんたつちの発明による。糸は太く柔らかいが弱い。帯芯・綿毛布・足袋底地などに用いる。動力源に水車を用いたので水車紡績ともいう。

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精選版 日本国語大辞典の解説

がら‐ぼう ‥バウ【がら紡】

〘名〙 (紡績の時に発する、がらがらという音から) 水車を原動力とする紡績法。また、その織物。明治初期に、臥雲辰致(がうんたっち)が発明。長野県松本市から全国に普及。

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