普及版 字通 「キ・たま」の読み・字形・画数・意味
16画
[字訓] たま
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(幾)(き)。は戈に呪飾を加えて祓除などに用いる意。玉に呪飾として組を加えたものを組という。〔書、禹貢〕の州の貢物中に「組」の名がみえる。〔書、舜典〕の「(せんき)玉衡」は、渾天儀の類とされるが、もとは呪的な飾りをもつ玉器であったのであろう。
[訓義]
1. たま。
2. 渾天儀のような円形のたま。
3. 北斗の第三星。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 タマ
[熟語]
鏡▶・衡▶・▶・組▶・琲▶・貝▶
[下接語]
運・玉・瓊・珠・・象・雕・天・明
12画
[字訓] たま
[字形] 形声
声符は奇(き)。奇に奇異の意がある。
[訓義]
1. たま、すぐれたたま。
2. 大きい、美しい、めずらしい。
3. もてあそぶ。
[古辞書の訓]
〔立〕 タマノナナリ・タマ
[熟語]
▶・魁▶・玩▶・巧▶・行▶・辞▶・珍▶・賂▶
[下接語]
瑰・・珍・霊・琅
12画
[字訓] たま
[字形] 形声
声符は其(き)。〔爾雅、釈地〕に、「東方の美なるに、無閭のり」とあり、たまの属。冠飾などに用いた。
[訓義]
1. たま。
[古辞書の訓]
〔立〕 タマ 〔字鏡集〕 タマノルヰ・タマ
[熟語]
花▶・瑰▶・▶・樹▶・殿▶
[下接語]
清・緑
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報