大学事典 「キャリアセンター」の解説
キャリアセンター
学生生活を通して,将来どのようなキャリアを形成するのか,そのために在学時にどのような学生生活を過ごすのか,就職活動の支援やキャリアカウンセリングのみならず,在学時から職業観の醸成を行うための講義やガイダンスの実施,インターンシップなどを通しての就業体験や資格取得のための支援など,広範で多岐にわたる活動を行っている部署。個別相談などに応じるキャリアアドバイザーを配置している大学も多い。2010年(平成22)に大学設置基準に42条の2が新設され,キャリアガイダンスや,キャリアセンター等による職業・就職に関する情報の提供や相談体制などの機能がとりわけ重視されるようになり,大学のキャリア教育を担う部署として期待されている。1999年に立命館大学が日本で初めてキャリアセンターを設置,その後2000年代に従来の就職課をキャリアセンターに衣替えする大学が増えていった。
著者: 江藤智佐子
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報