クラヨバ(その他表記)Craiova

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラヨバ」の意味・わかりやすい解説

クラヨバ
Craiova

ルーマニア南西部,ドルジ県 (面積 7413km2。人口 76万 1100〈1992推計〉) の県都南カルパート山脈に発するジウ川がルーマニア平野に出るジウ渓谷の入口に位置する。ルーマニア西部の産業,文化の中心地。町は古代ダキアの要塞跡に建てられ,15~18世紀にはクラヨバ総督 (バン) の居地で,ワラキア公国政治の中心地となった。 19世紀に穀類集散地として発展。第2次世界大戦後,電機,農機,食品加工の工場や火力発電所が建設され,工業都市として面目一新。ブカレスト-ティミショアラ間の鉄道,道路の最大の結節点。 100年以上の伝統をもつ劇場,1651年に建設された聖ドゥミトル聖堂,1966年創立の総合大学,博物館などがある。 77年3月の地震で市の中心部が破壊されたが復興している。人口 30万 3520 (1992推計) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「クラヨバ」の意味・わかりやすい解説

クラヨバ
Craiova

ルーマニア南部の都市。ルーマニア平原西部に展開するオルテニア平野を流れるジウ川左岸に位置するドルジュ県の県都。人口29万9494(2005)。標高137m,年平均気温10.8℃。ダキア時代からの定住地で,中世以後,オルテニア地方の政治・経済・文化の中心地である。現在,発電機機関車石油鉱山機械,トラクター製造の工業が発達する。大学や研究機関,劇場や博物館などがあり,また16~17世紀の古い教会も残る文化都市である。
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百科事典マイペディア 「クラヨバ」の意味・わかりやすい解説

クラヨバ

ルーマニア南西部,ワラキア地方の都市。ジウ川沿岸にあり,行政・経済・文化の中心地。食品・織物工業のほか,1960年以後は重工業基地として,機械・機関車・自動車・航空機・化学工業が盛ん。学術・文化施設も多い。起源はローマ人の集落で,14世紀にはすでに貿易の要地として知られた。27万人(2011)。

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