クンショウモ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クンショウモ」の意味・わかりやすい解説

クンショウモ(勲章藻)
クンショウモ
Pediastrum

藻類クロロコックム目アミミドロ科に属する淡水藻。多数の種が知られているが,いずれも湖沼湿原,池などでプランクトンとして生活している。4~64まれには 128の細胞が平板状に集って群体をつくっている。細胞の径は大きくても 20μmほどで,群体も径がせいぜい 200μmの微小な藻類である。個々の細胞は一方がへこんだ形で,周辺のものはしばしば突起をもっている。個々の個体が分裂すると群体は解かれておのおのが新群体となる。クンショウモの名は群体の形による。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クンショウモ」の意味・わかりやすい解説

クンショウモ
くんしょうも / 勲章藻
[学] Pediastrum

緑藻植物、アミミドロ科の淡水産プランクトン性単細胞藻の1属。4~64個の単細胞体が、一平面上にやや放射的に並んで円盤形の群体をつくる。内側の細胞群は多角形であるが、外側の細胞群は凹形になり、全体としてはきれいな鮮緑色の勲章形になるため、この名がつけられている。水中浮遊、あるいは水草類の葉上着生の状態で各地の淡水域に出現するが、生育量は少ない。

[新崎盛敏]

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