クーズー(その他表記)kudu
koodoo
Tragelaphus strepsiceros

デジタル大辞泉 「クーズー」の意味・読み・例文・類語

クーズー(kudu)

ウシ科の哺乳類で、レイヨウ一種アフリカ分布。頭胴長1.9~2.5メートル。やや小形のものにレッサークーズーがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「クーズー」の意味・わかりやすい解説

クーズー
kudu
koodoo
Tragelaphus strepsiceros

偶蹄目ウシ科の哺乳類。ダイクーズー(英名greater kudu)ともいう。角がコルクの栓抜き状に大きくねじれた大型のレイヨウ。チャドエチオピアから南アフリカまでのサバンナにすむ。体長185~245cm,尾長30~55cm,肩高120~150cm,体重180~315kg。雄が雌より大きい。角は雄にだけあり長さ180cmに達する。背筋に沿い高さ10cmほどの毛冠があるほか,雄にはのどと首の下面長毛の房がある。他の部の毛は短く滑らかで青灰色~赤褐色,胴には背から腹にかけ4~12本の白色帯がある。丘や山の石の多いやぶ地に10頭前後の小群ですむ。群れは数頭の雌とその子からなり,ときどき1~2頭の雄が加わる。日中は深いやぶの中で休み,午後遅くから夜にかけて食事する。草も食べるが主食アカシアなどの木の葉。妊娠期間7ヵ月,1腹1子,子は半年間乳を飲む。飼育下で23年生きた例があるが野生下の寿命は7~8年。エチオピアからタンザニアまでの草原にすむレッサークーズー(ショウクーズーT.imberbis(英名lesser kudu)ははるかに小さく,体長110~140cm,体重80~105kg,雄にも首の下面に長毛の房がない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クーズー」の意味・わかりやすい解説

クーズー
くーずー
kudu
[学] Tragelaphus strepsiceros

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。グレータークーズーともいう。スーダンからアフリカ南部に分布し、サバナにある明るい森や低木林にすむ。イランドに次ぐ大形のアンテロープ(レイヨウ)で、肩高1.3~1.6メートル、体重180~315キログラムに達する。角(つの)は雄だけにあり、長さ1.2メートルほどでコルク栓抜き状にねじれる。体は青灰色ないし赤褐色で、胴には白色の横縞(よこじま)がある。4、5頭の小群あるいは家族群で生活し、おもに木の芽や葉を食べる。妊娠期間は7~8か月で、雨期の前に1子を産む。肩高1メートルほどと小形のレッサークーズーT. imberbisケニアソマリアの荒れ地や茂みに生息する。習性などはクーズーに似る。

[今泉忠明]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クーズー」の意味・わかりやすい解説

クーズー

「レッサークーズー」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android