日本大百科全書(ニッポニカ) 「クーズー」の意味・わかりやすい解説
クーズー
くーずー
kudu
[学] Tragelaphus strepsiceros
哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。グレータークーズーともいう。スーダンからアフリカ南部に分布し、サバナにある明るい森や低木林にすむ。イランドに次ぐ大形のアンテロープ(レイヨウ)で、肩高1.3~1.6メートル、体重180~315キログラムに達する。角(つの)は雄だけにあり、長さ1.2メートルほどでコルク栓抜き状にねじれる。体は青灰色ないし赤褐色で、胴には白色の横縞(よこじま)がある。4、5頭の小群あるいは家族群で生活し、おもに木の芽や葉を食べる。妊娠期間は7~8か月で、雨期の前に1子を産む。肩高1メートルほどと小形のレッサークーズーT. imberbisがケニアとソマリアの荒れ地や茂みに生息する。習性などはクーズーに似る。
[今泉忠明]