クールー(英語表記)Kourou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クールー」の意味・わかりやすい解説

クールー
Kourou

南アメリカ北部,フランス領ギアナ北部の町。首都カイエンヌ北西約 50km,クールー川河口に位置する。 1854~1944年フランスの流刑植民地として機能。 19世紀にはここを伝説の黄金郷エルドラドと信じた約1万 5000人のフランス人が来住したが,2年以内に病気と飢餓のため全員死亡したという歴史もある。主産業は農業で,コーヒー,カカオ,熱帯果樹などの栽培牧畜が行われるが,70年近くにヨーロッパ宇宙ロケット開発機構 (現ヨーロッパ宇宙機関 ESA) の赤道宇宙センターが建設され,79年からアリアンロケットの打上げ基地となっている。 84年からはフランスの民間会社アリアンスペース社が運用,世界の半分以上の商業衛星打上げを請負っている。カイエンヌと道路で連絡。人口 6465 (1990) 。

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