化学辞典 第2版 「クーロン障壁」の解説
クーロン障壁
クーロンショウヘキ
Coulomb barrier
原子核に外部からα粒子や陽子が近づいて核反応を起こすためには,原子核と外部粒子の正電荷どうしのクーロン反発ポテンシャルを越える必要がある.このポテンシャルをクーロン障壁という.障壁を越えるか,トンネル効果で通過すれば,近距離力である核力がはたらいて反応が起こる.クーロン障壁は,核反応ばかりでなく,同符号の電荷をもつイオン間にも当然存在し,化学反応を複雑にしている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報