コレヒドール島(読み)これひどーるとう(英語表記)Corregidor

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コレヒドール島」の意味・わかりやすい解説

コレヒドール島
これひどーるとう
Corregidor

フィリピンルソン島南西部、バターン半島南端に接し、マニラ湾口に位置する火山性の島。オタマジャクシ状をなし、面積約5平方キロメートルの小島であるが、マニラ防衛上の要点としてスペイン領時代から砲台が置かれた。アメリカ領時代は全島を完全に要塞(ようさい)化した。このため太平洋戦争の初期、日米両軍の激戦地となり、日本軍の上陸作戦によりほとんど廃墟(はいきょ)と化した。現在でも島内の至る所大砲や破壊されたトーチカなどが残存し訪れる人が多い。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コレヒドール島」の意味・わかりやすい解説

コレヒドール島
コレヒドールとう
Corregidor Island

フィリピン,ルソン島中部,マニラ湾の西岸をなすバターン半島の先端にある小島。バターン州に属する。マニラ湾の入口を扼する位置にある。 18世紀にスペイン人によって要塞が築かれ,アメリカの統治期に全島が要塞化された。第2次世界大戦では激戦地となり,多数戦跡が残っている。面積約 5km2

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