コレヒドール島(読み)コレヒドールトウ(英語表記)Corregidor

デジタル大辞泉 「コレヒドール島」の意味・読み・例文・類語

コレヒドール‐とう〔‐タウ〕【コレヒドール島】

Corregidor Islandフィリピンルソン島中部、マニラ湾入り口にある小島米軍要塞となり、第二次大戦中、1941年と45年に日米激戦が行われた。現在も大砲兵器庫だったトンネルなどが残っている。米国政府が建てた太平洋戦争記念館がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「コレヒドール島」の意味・わかりやすい解説

コレヒドール[島]
Corregidor

フィリピン,マニラ湾口に位置するおたまじゃくし形の小火山島。全長8km,最大幅5km,面積5km2。行政的にはカビテ市に入るが,全島岩がちで定住者は少ない(1960年に65人)。スペイン統治下の18世紀ごろから砲3門を配した要塞が築かれ,マニラに入ってくる外国船から税を徴集した。コレヒドールとはスペイン語で〈奉行〉〈代官〉を意味する。アメリカ時代には軍事基地となり,太平洋戦争開始直後の日本軍進攻に対して米比連合軍はここで最後まで抵抗を続け,最激戦地となった。現在は外人向け観光地の一つで,灌木の生い茂る山頂部に残された砲台,4階建ての長い兵舎,地下壕などの無残な姿が戦時をしのばせる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コレヒドール島」の意味・わかりやすい解説

コレヒドール島
これひどーるとう
Corregidor

フィリピン、ルソン島南西部、バターン半島の南端に接し、マニラ湾口に位置する火山性の島。オタマジャクシ状をなし、面積約5平方キロメートルの小島であるが、マニラ防衛上の要点としてスペイン領時代から砲台が置かれた。アメリカ領時代は全島を完全に要塞(ようさい)化した。このため太平洋戦争の初期、日米両軍の激戦地となり、日本軍の上陸作戦によりほとんど廃墟(はいきょ)と化した。現在でも島内の至る所に大砲や破壊されたトーチカなどが残存し訪れる人が多い。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コレヒドール島」の意味・わかりやすい解説

コレヒドール島
コレヒドールとう
Corregidor Island

フィリピン,ルソン島中部,マニラ湾の西岸をなすバターン半島の先端にある小島。バターン州に属する。マニラ湾の入口を扼する位置にある。 18世紀にスペイン人によって要塞が築かれ,アメリカの統治期に全島が要塞化された。第2次世界大戦では激戦地となり,多数の戦跡が残っている。面積約 5km2

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