改訂新版 世界大百科事典 「コロコトロニス」の意味・わかりやすい解説
コロコトロニス
Theodóros Kolokotrónis
生没年:1770-1843
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ギリシア独立戦争の猛将。モレア(ペロポネソス半島)の指導的クレフテス(匪賊(ひぞく))としてトルコの支配に反抗。イオニア諸島に亡命中イギリス軍隊の経験をもち、1821年1月マニ地方に戻り、3月23日(旧暦)カラマタを占領してギリシア本土蜂起(ほうき)の戦端を開いた。以後ペロポネソス長老会の路線で軍事の才能を発揮したが、新政府の統一を乱し、24年には内戦を誘発させた。大統領カポディストリアス暗殺後、臨時政府の三人委員の一員であったが、反政府的行動をとって死刑の宣告を受け、のち赦(ゆる)されてアテネで余生を送った。
[馬場恵二]
…翌年1月にはエピダウロスに召集された最初の国民議会が憲法を発布,そこで初めてギリシア語を話しギリシア正教を信仰するギリシア人の民族国家の理念が表明された。これに対しオスマン・トルコ軍はキオスなどで大虐殺を行ったが,クレフティス(ギリシアの義賊)のコロコトロニスらの率いる蜂起軍は海陸でトルコ軍を撃破した。蜂起軍の主体は農民だったが,23年から指導部内にコロコトロニスと新興地主層(コジャバシ),コジャバシと船団所有者の間に対立が生じた。…
※「コロコトロニス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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