ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロコトロニス」の意味・わかりやすい解説
コロコトロニス
Kolokotoronis, Theodoros
[没]1843.2.15. アテネ
ペロポネソス半島生れのギリシアの軍事指導者。秘密結社「フィリキ・エテリア」の一員。 1805~06年オスマン帝国の攻撃を受けた際にイオニア諸島へ渡り,イギリスの召集軍隊に勤務し,軍事経験を積む。 1822年8月にはドラマリス・パシャに勝利するが,同年1月にエピダウロスで設立された国民議会政府に反抗したために 24~25年に投獄される。解放後も数々の軍事的勝利を収める。のちのカポジストリアスの政府では親ロシア派の指導者となる。オソンの摂政政治期に政府と対立し,投獄,死刑を宣告されるが執行猶予となる。晩年回想録を口述筆記,ギリシア語と英語で出版された。
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