荷役機械(読み)にやくきかい

百科事典マイペディア 「荷役機械」の意味・わかりやすい解説

荷役機械【にやくきかい】

荷物の積卸しや移動に使われる機械で,広義には荷物の上げ下げ主体とするクレーン類と移動を主体としたコンベヤなどの運搬機械を含め,荷役運搬機械とも呼ばれる。狭義では荷物の上下とそれに付帯した横の移動すなわちクレーン等による作業を行うものをさす。生産と物流のあらゆる分野で用途に応じた多種多様の荷役運搬機械が使われ,合理化されている。特にばら積船以外の港湾荷役様相は一変し,従来のデリックウィンチ,コンベヤ,引込みクレーンなどに代わって,大規模なコンテナークレーンによるコンテナー船専用の荷役設備が主流となった。
→関連項目ローダー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「荷役機械」の意味・わかりやすい解説

荷役機械
にやくきかい
materials handling equipment

荷上げや運搬を行う機械の総称。重量物を吊上げるクレーン類,主としてばら物を連続的に遠方まで運搬するコンベヤ類,自走装置をもち断続的な運搬を行う運搬車類に大別される。クレーンには天井クレーン,ジブクレーン,塔形クレーン,橋形クレーン,ケーブルクレーン,アンローダなどがある。コンベヤにはベルトコンベヤチェーンコンベヤローラコンベヤスクリューコンベヤシェーキングコンベヤ,流体コンベヤなどがあり,エレベータもコンベヤの一種といえる。運搬車ではフォークリフトトラックが代表的。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「荷役機械」の意味・わかりやすい解説

荷役機械
にやくきかい

物を持ち上げたり、運搬したりする機械。運搬機械ともいう。重量物を持ち上げるクレーン、主としてばら物を連続的に運搬するコンベヤー動力を備え走行しながら運搬する車両三つに大別できる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android