コンポンチャム(読み)こんぽんちゃむ(英語表記)Kompong Cham

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンポンチャム」の意味・わかりやすい解説

コンポンチャム
Kâmpóng Cham

別綴 Kompong Cham。カンボジア中南部の都市。首都プノンペン北東約 80km,メコン川右岸にある。フランス植民地時代に,火山性の赤色土壌から成る周辺の丘陵地帯がゴムのプランテーション地帯として開発され,市はその集散地として発展。ほかに周辺に産するトウモロコシ,米,綿花バナナタバコジュートサトウキビなどを集散し,市内にはクレープゴム,綿織物蒸留酒などの工場が立地する。市街はシアヌーク前元首時代に同国最大規模といわれた都市計画により建設された。プノンペンとメコン川水運,道路で結ばれる。人口3万 3000 (1987推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンポンチャム」の意味・わかりやすい解説

コンポン・チャム
こんぽんちゃむ
Kompong Cham

カンボジア南東部、コンポン・チャム州の州都。首都プノンペンの北東70キロメートル、メコン川右岸に位置する。米、トウモロコシ、綿花などの集散地で、地方商業の中心地である。人口5万7500(2003推計)。南方3キロメートルに8~9世紀の王宮跡といわれるワット・ナコールの遺跡がある。コンポン・チャム州はカンボジアでもっとも人口の多い州として知られ、米、ゴム、トウモロコシなどの産地で、ベトナム国境近くのミモトにかけて、フランス領時代からゴム園が多い。

[菊池一雅]

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