サイバー犯罪(読み)サイバーハンザイ

デジタル大辞泉 「サイバー犯罪」の意味・読み・例文・類語

サイバー‐はんざい【サイバー犯罪】

cyber crime》⇒コンピューター犯罪

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百科事典マイペディア 「サイバー犯罪」の意味・わかりやすい解説

サイバー犯罪【サイバーはんざい】

コンピューター・システムを利用した犯罪。オンライン・ショッピングやインターネットオークション電子商取引)で代金を払い込んだ商品が届かなかったり,アダルト・サイトのアクセス料金と称して高額の利用料金を振り込むようメールが届いたりする詐欺まがいの行為から,コンピューターウイルスを配布してパソコンの誤作動やデータやソフトウェアの書換え・破壊をもたらしたり,サーバーやネットワーク網を機能不全状態に追い込んだりするサイバーテロといった行為まで多岐に及ぶ。特にネット詐欺は巧妙化しつつある。有名なウェブサイトや企業を装ってメールを送りつけ,ウェブサイトにアクセスさせてクレジット・カード番号などの個人情報を入手する。これらの情報が預金の引出しやオンライン・ショッピングに使われる〈フィッシング〉(phishing)の被害が増えている。手口が大規模になったものを〈ファーミング〉(pharming)という。それぞれ〈sophisticated〉(洗練された)に〈fishing〉(釣り),〈farming〉(農業)を組み合わせてできた言葉との説がある。2004年のサイバー犯罪検挙件数は2081件。このうちネットワーク利用犯罪が90%以上を占め,ほか不正アクセス禁止法違反,コンピューター・電磁的記録対象犯罪(インターネット・バンキングへの不正アクセスなど)がある(警察庁)。2006年2月,フィッシング詐欺国内で初摘発された。→コンピューター関連犯罪サイバー犯罪条約ハッカー
→関連項目インターネット情報弱者生体認証

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知恵蔵 「サイバー犯罪」の解説

サイバー犯罪

インターネットの急速な普及に伴って、これを悪用する犯罪も急増している。国民の安全を脅かす要因の柱の1つとなり、2006年版の『警察白書』はその現状を「安全・安心なインターネット社会を目指して」と題して特集した。だれでも、いつでも犯罪に巻き込まれる危険性を指摘している。 警察はネット悪用の犯罪を「サイバー犯罪」と呼ぶ。摘発は年々増加し、05年には前年比約1000件増の3161件に達した。最も多いのは詐欺で、全体の半数近い約1400件を占めている。ネット上で架空のオークションを開き、商品を売ると偽って代金をだまし取る単純な手口が多いが、被害は後を絶たない。 05年に過去最多となったのは不正アクセス禁止法違反だ。04年の約2倍の277件が摘発された。警視庁に逮捕された大学生は、旅行会社が設置・管理するサーバー経由で、個人情報を管理するサーバーに入り込み、この会社の会員の名前や住所、パスワードなどの個人情報約16万件を入手、販売した。 子どもが被害に遭いやすいのは、異性との交際希望情報を発信、仲介する出会い系サイトだ。アクセスした末に性行為を強要されたり、殺されたりした事件は700件を超える。被害者1267人のうち、827人が小中学生と高校生だった。自殺や家出をあおるサイトや、殺人や暴力などの残虐な映像を見ることのできるサイトもあり、判断力の乏しい世代をこれらの有害サイトから守る取り組みが急務だ。

(緒方健二 朝日新聞記者 / 2008年)

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IT用語がわかる辞典 「サイバー犯罪」の解説

サイバーはんざい【サイバー犯罪】

「コンピューター犯罪」の別称。⇒コンピューター犯罪

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サイバー犯罪」の意味・わかりやすい解説

サイバー犯罪
さいばーはんざい

ネット犯罪

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世界大百科事典(旧版)内のサイバー犯罪の言及

【情報セキュリティ】より

…セキュリティポリシーsecurity policyと呼ばれる情報セキュリティを考慮したシステムの運用方針の策定,およびその策定にしたがった運用が行われることが望ましい。
[コンピューター犯罪computer crime/電脳犯罪cyber crime]
 コンピューター犯罪(サイバー犯罪)とは,一般には,コンピューターをなんらかの形で用いた犯罪というように幅広く捉えられている。オンライン詐欺から,データ破壊に至るまで多種多用である。…

※「サイバー犯罪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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