サーボ機構(読み)サーボきこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サーボ機構」の意味・わかりやすい解説

サーボ機構
サーボきこう
servomechanism

サーボ制御系ともいう。物体の位置,方位,姿勢などを,目標値に追従させるための制御系。実際の位置を目標値と比較し,その差によって制御するようなフィードバック制御を行うのが普通である。そのために,位置の検出器,目標との差を増幅する増幅器,それに増幅器からの信号によって物体を動かす駆動部から成っている。駆動エネルギーの種類によって電気式,油圧式および空気式があり,電気式には電気信号の種類によって直流 (アナログ) 式と交流 (デジタル) 式とがある。車両,船舶,航空機の自動操縦,レーダの自動追尾,工業動力の操作機構,位置伝達機構,電子式自動平衡計器など,広い分野の技術に用いられる。最近では,能動部が負荷に対して与えている力の一部をオペレータが感じとれるようにした新しい形式のサーボ機構 (カサーボ機構) も,操縦ロボットなどに採用されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サーボ機構」の意味・わかりやすい解説

サーボ機構
さーぼきこう

サーボ制御

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