エストニア共和国西部の島。ロシア語ではサレマSarema島。バルト海のリガ湾をふさぐような形で横たわる。長さ約100km,幅最大50km,面積2714km2。低い台地状の島で,最高点は標高54m。おもに石灰岩,白雲岩よりなり,氷河堆積物や海成堆積物を表面にのせ,湿地や松林になっている。海に面する海食崖には夏に無数の海鳥が集まる。住民は石灰岩採掘,漁業に従事。おもな都市は南岸のキンギセップ。この北方のカリには隕石の落下した跡のクレーターが数個,集団的に残っており,その最大のものは直径110mである。第2次世界大戦中の1941年,この島はドイツ軍により占領されたが,44年ソ連軍により解放された。
執筆者:渡辺 一夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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