ざら場(読み)ザラバ

デジタル大辞泉 「ざら場」の意味・読み・例文・類語

ざら‐ば【ざら場】

(ふつう「ザラ場」「ザラバ」と書く)取引所で、寄り付き引けの間の時間。その時間に行われる売買方法。売り手と買い手の呼び値が合致するごとに売買が成立する。接続売買。ザラ場方式。個別競争売買
[補説]寄り付きや引けでは、板寄せ方式で売買を行う。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「ざら場」の意味・読み・例文・類語

ざら‐ば【ざら場】

  1. 〘 名詞 〙 取引所の立会い時間中、継続的に売方買方が互いに相手方をみつけて、条件の合致するごとに売買契約を結ぶ一種の競り売買。日本では、寄り付きと大引けの間に行なわれる相対(あいたい)売買またはその値段をいう。ざらば取引き。接続売買。接続相場。〔投機市場論(1926)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ざら場」の意味・わかりやすい解説

ザラ場
ざらば

取引所で行われる競争売買の一つ。接続売買、接続商い、継続売買ともいう。証券取引所では、寄付きと大引けには、特殊な売買方法(かつての指定銘柄は撃柝(げきたく)売買、一般銘柄は板寄せ)がとられるが、その間の立会時間中には、すべての銘柄について、相手をみつけ、売り方の最低値段と買い方の最高値段とが合致したとき、その値段で数量が一致する注文を付き合わせて、そのつど個々に商いを成立させるといった売買方法がとられる。これをザラ場(ザラ場の商い)といい、その出来値をもいう。複数の異なる約定値段が次々に生まれ、変動する市況に応じて多くの銘柄の取引が効率的に行われる。一定銘柄に多数の売買注文が集まって混乱した場合には、板寄せの方法がとられる。また、商品取引所においては、節(せつ)と節との間に継続して行われる取引をザラ場という。

[桶田 篤・前田拓生]

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