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撃柝売買 ゲキタクバイバイ

デジタル大辞泉の解説

げきたく‐ばいばい【撃×柝売買】

証券取引所で、昭和57年(1982)まで株式特定銘柄始め値終わり値の決定に用いていた値段決定方法。複数の売り手と買い手とを相手に係員が適当と思う値段を唱えて仮の商いを進め、売買量が一致したときに拍子木を打って商いを成立させるもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

撃柝売買
げきたくばいばい

証券取引所において、特定銘柄の始値(はじめね)と終値(おわりね)を決める場合に行われる売買方法で、撃柝(拍子木に似た2枚の板)で合図することに由来する。撃柝は単に柝(き)ともいわれ、これを打つことを「柝を入れる」という。売り方、買い方の双方が注文値段を競合し、さらに売り注文と買い注文との間で注文値段の競合を行い、その結果値段と数量が一致したところで約定値段が決定される。撃柝で手合わせされた単一の値段が自分に不利になりそうなときには、反対の手合わせによる売買の相殺を行っておりること(「はりかえし」という)になる。また、値段や数量の一致をみないときには約定は成立しないこと(出来不申(できもうさず))になる。撃柝売買は大量の需給を双方の競争のなかで集団的に競わせ、単一の値段での相場が形成されることから、集団競争売買の一つに数えられた。なお、撃柝売買は特定銘柄において行われるものなので、1973年(昭和48)に特定銘柄は指定銘柄制度に移行したことから、撃柝売買もなくなった。[桶田 篤・前田拓生]

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