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ざる ザル

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デジタル大辞泉の解説

ざる

《文語の打消しの助動詞「ず」の連体形》動詞および一部の助動詞の未然形に付く。打消しの意を表す。文章語的表現や慣用的表現に用いられる。「準備不足と言わざるを得ない」「たゆまざる努力」

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大辞林 第三版の解説

ざる

〔古語の打ち消しの助動詞「ざり」の連体形で、現代に残存しているもの〕
打ち消しの意を表して、下の語に続く。…ない…。 「思わ-出来事」 「計ら-結果となった」 〔現代語では、主に文章語的な表現として用いられる〕 → ず(助動)ざり(助動)

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ざる
ざる

細く割った竹で丸くくぼみをつけて編み上げた容器。漢字では「笊」と書くが、これは中国においても竹で編んだ器を意味する。別に同じ意味で「笊籬(そうり)」という語があり、「そうり」が日本において「ざる」と転訛(てんか)したものであろう。おもに調理材料の水切りに使われるが、そのほかに料理の盛り付け器としても使われる。
 平安時代中期の『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』には、「笊籬」の訓として「むぎすくひ」をあげ、麺(めん)類をゆでるための竹器とする。また室町時代中期の辞書『下学集』には、「笊籬」の音に「そうり」、訓に「いかき」を記し、「味噌漉也(みそこしなり)」と定義している。このほか、江戸時代より以前の古辞書では「笊籬」を、ほとんどが「いかき(いがき)」と読んでいる。江戸時代中期の方言集『物類称呼(ぶつるいしょうこ)』には、「畿内(きない)及奥州にて、いかき、江戸にて、ざる、西国及出雲(いずも)、石見(いわみ)、加賀、越前(えちぜん)、越後(えちご)にて、せうけと云(いう)」と記す。あるいは、この語は単語の地域差を示すかっこうの例であったらしく、たとえば『皇都午睡』には「(江戸では)いがきをざる」というと記す。
 以上の例からわかるのは、日本において水分を漉(こ)すための竹器に「笊籬」の字があてられ、畿内を中心とした先進地域では「いがき」とよばれ、「ざる」という呼び方は江戸を中心とした地域で使われ、近年全国的に普及したということである。
 ざるはまた魔除(まよ)けとしても使われることがあった。たとえば江戸では2月8日に門口にざるをかけた。一説に、ざるの目の形が晴明星(せいめいせい)という陰陽道(おんみょうどう)における魔除けのしるしに似ているからだというが、これは、鬼が人に邪視を加えようとすると、ざるの目の複雑さに気をとられて力を失うからだともいう(南方熊楠(みなかたくまぐす)著『十二支考』)。[森谷尅久]

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