日本大百科全書(ニッポニカ) 「シカゴ交響楽団」の意味・わかりやすい解説
シカゴ交響楽団
しかごこうきょうがくだん
Chicago Symphony Orchestra
1891年に創設されたアメリカの代表的オーケストラの一つ。当初シカゴ管弦楽団(シカゴ・オーケストラ)と称したが、1912年に現在の名前となる。第二次世界大戦後ロジンスキー、クーベリックを経て、53年から63年まではフリッツ・ライナーが音楽監督を務め、この時期に高度な技巧と精緻(せいち)な合奏で高い評価を獲得した。ライナー以後はマルティノン(1963~68)、ショルティ(1969~91)を経て、91年以後はバレンボイムが音楽監督となり活動している。1977年(昭和52)初来日。豊かな音量、各奏者の技巧の優秀さはアメリカ随一とされることもある。楽員数110名、主たる演奏会場はシカゴのオーケストラ・ホールである。
[美山良夫]