翻訳|siderostat
日周運動をしている天体の光を,1枚の平面鏡を使って一定方向に反射させる装置。図においてANは極軸,ABはAの関節で極軸ANに接続している腕で,Bは,BC軸上を自由に滑れる関節である。BC軸に固定されている平面鏡は,関節Cで水平軸に支えられている。腕ABの長さとACの長さとは等しく作られているので,三角形ABCは二等辺三角形をなす。まず腕ABを目的とする天体に向けたのち,関節Aを締め,極軸ANを日周運動と同じ速さで回転させると,腕ABはつねに目的とする天体の方向を向く。腕ABの動きに従って,平面鏡の法線も変わる。この法線は二等辺三角形ABCの角Aの二等分線の方向と一致する。したがって,BAに平行に進んできた光線は,平面鏡によってつねにACの水平方向に反射して進んでいく。このようにして日周運動をする天体の光は,いつもAC方向に反射させられるが,これにより作られる天体の像は,日周運動で移動するとともに回転をする欠点がある。構造が複雑なので,今はあまり使われていない。
→シーロスタット →ヘリオスタット
執筆者:日江井 栄二郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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