日周運動で天球上を移動する天体の光を,2枚の平面鏡を使って地上に固定した観測装置に導く装置。天体の像は日周運動で移動しても回転をしない利点がある。大型の分光装置を必要とする太陽観測におもに用いられる。第1平面鏡の面上におかれた極軸は,日周運動の半分の速さで回転し,天体からの光をつねに第2平面鏡に送る。二つの平面鏡は互いに影にならないよう移動可能になっていて,通常第2平面鏡によって光を送り込む方向は,水平または垂直方向である。
→ヘリオスタット
執筆者:日江井 栄二郎
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