シュタスフルト(その他表記)Stassfurt

デジタル大辞泉 「シュタスフルト」の意味・読み・例文・類語

シュタスフルト(Staßfurt)

ドイツ中部、ザクセン‐アンハルト州の都市マクデブルクの南約30キロメートル、ボーデ川沿いに位置する。中世より岩塩を産し、19世紀半ばに世界初のカリ工場が置かれ、同国におけるカリ塩採掘の中心地となった。東ドイツ時代は電気機械工業発達。シュタッスフルト。

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改訂新版 世界大百科事典 「シュタスフルト」の意味・わかりやすい解説

シュタスフルト
Stassfurt

ドイツ中東部,ハルツ山地東方,マクデブルクの南約30kmに位置する都市。人口2万6000(1982)。世界的に有名な蒸発岩(岩塩)鉱床がある。中世より岩塩が,19世紀からはカリ塩も採掘され,これらを利用する化学工業も発達した。現在では機械工業電子工業などがさかんである。

 蒸発岩鉱床は二畳紀に生成したもので,厚さ1300mに達する部分もある。岩塩のほか硬セッコウ,キーゼル石,カーナライトKMgCl3・6H2O,ビショファイトMgCl2・6H2Oなど多種類の鉱物を産する。蒸発岩を含む地層はツェッヒシュタインZechsteinとよばれ,ヨーロッパ中・西部に広く分布する。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュタスフルト」の意味・わかりやすい解説

シュタスフルト
Stassfurt

ドイツ中北部,ザクセンアンハルト州の都市。マクデブルクの南約 30kmのボーデ川沿いにある。 810年にその名が史料に現れ,1276年ザクセン公領からマクデブルク大司教領に移ったとき都市権を得た。 1680年以降はブランデンブルク領。 13世紀初頭から岩塩の採取が行われ,19世紀中頃からはドイツにおけるカリ塩採掘の中心となった。化学製品機械,医療機器,電子機器部品などの製造も行われる。人口2万 6666 (1980) 。

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百科事典マイペディア 「シュタスフルト」の意味・わかりやすい解説

シュタスフルト

ドイツ中部,ザクセン・アンハルト州のボーデ川に沿う町。19世紀まで塩水泉による食塩産地。1861年来の岩塩・カリ岩塩採掘地として知られる。旧東独の電気機器工業の一中心。3万1421人(1993)。

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