シリング(読み)しりんぐ(英語表記)Curt Schilling

デジタル大辞泉 「シリング」の意味・読み・例文・類語

シリング(shilling)

英国で行われていた補助通貨単位。ポンドの20分の1、12旧ペンスに相当した。1971年に廃止。
ケニアタンザニアウガンダソマリアの通貨単位。1シリングは100セント。

シリング(〈ドイツ〉Schilling)

オーストリアの旧通貨単位。1シリングは100グロシェンに相当した。2002年1月(銀行間取引は1999年1月)、EU欧州連合)の単一通貨ユーロ導入以降は廃止。

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精選版 日本国語大辞典 「シリング」の意味・読み・例文・類語

シリング

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] shilling )[ 異表記 ] シルリング イギリスの貨幣単位。ポンドの二〇分の一、ペンスの一二倍。一九七一年二月まで用いられた。シル。記号S。
    1. [初出の実例]「親兵の騎士は一日の給料一シルリング九ペンス乃至二シルリング」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シリング」の意味・わかりやすい解説

シリング
しりんぐ
Curt Schilling
(1966― )

アメリカのプロ野球選手(右投右打)。本名Curtis Montague Schilling。大リーグ(メジャー・リーグ)のボルティモア・オリオールズヒューストン・アストロズフィラデルフィア・フィリーズアリゾナ・ダイヤモンドバックスボストン・レッドソックスで投手としてプレー。時速150キロメートルを超える快速球を軸にする本格派右腕で、2002年は僚友ランディー・ジョンソンとともに史上初の300奪三振コンビとなった。

 11月14日、アラスカ州アンカレッジで生まれる。ヤバパイ短期大学から1986年、ドラフト2巡目指名を受けてボストン・レッドソックスに入団。マイナー・リーグを経て、1988年にオリオールズにトレードされ、同年大リーグへデビューを果たした。だが、マイナーとの往復を繰り返して、ふたたびトレードに出され、1991年はアストロズでプレー。翌92年にフィリーズに移ると先発と救援の兼任で14勝をあげ、93年からは先発に定着、同年16勝をマークして、チーム10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。その後、故障に悩まされたが、1997年、98年と300個以上の三振を奪い、2年連続奪三振王となって復活した。2000年途中でダイヤモンドバックスへ移籍し、01年には22勝で初の最多勝利を獲得、ニューヨーク・ヤンキースとのワールド・シリーズでは1勝に終わったが、3試合に先発して防御率1.69と好投してダイヤモンドバックスの史上最速の球団創設4年目での世界一を演出し、3勝をあげたジョンソンとともにシリーズ最優秀選手(MVP)に選ばれた。2002年も、無冠ながら自己最多の23勝、3回目の300奪三振をマークした。2003年のシーズンオフにFA(フリーエージェント)でレッドソックスに移籍。2004年にはレギュラーシーズンでチーム最多の21勝、ポストシーズンでも3勝をあげて86年ぶりのワールド・シリーズ優勝に大きく貢献した。2005年は故障やチーム事情で一時は抑え役にまわることもあり、不本意なシーズンとなった。しかし2006年は本来の先発に戻り、15勝をマークして復活を果たした。

[出村義和]

2007年以降

2007年は肩の故障のため、24試合の登板で9勝8敗に終わった。しかし、ワールド・シリーズでは1試合に先発して5回3分の1を投げ勝利投手となり、4連勝で優勝を飾ったチームに貢献した。

 2007年までの通算成績は、登板試合569、投球回3261、216勝146敗、セーブ22、防御率3.46、奪三振3116、完投83、完封20。獲得したおもなタイトルは、最多勝利1回、最多奪三振2回。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シリング」の意味・わかりやすい解説

シリング
Schilling, Kurt

[生]1899.10.17. ミュンヘン
[没]?
ドイツの哲学者,美学者,社会哲学者。 1937年ミュンヘン大学助教授,のち同大学教授。哲学的には現象学,存在論の立場に立ち,美学的には一般美学と,個別芸術学としての個別美学との統合を主張する。主著『自然と真理』 Natur und Wahrheit (1934) ,『芸術作品の存在』 Das Sein des Kunstwerks (38) ,『哲学史』 Geschichte der Philosophie (2巻,50~53) ,『芸術』 Die Kunst (61) ,『技術の哲学』 Philosophie der Technik (68) 。

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百科事典マイペディア 「シリング」の意味・わかりやすい解説

シリング

(1)英国,アイルランド,オーストラリアの旧通貨単位。shilling。ポンドの20分の1で,12ペンスと等しく,また21シリングを1ギニーといった。オーストラリアでは1966年,英国,アイルランドでは1971年,十進法移行のためシリングという通貨単位は使用されなくなったが,ウガンダ,タンザニア等で使用されている。(2)オーストリアの通貨単位。Schilling。1シリング=100グロシェン。

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世界大百科事典(旧版)内のシリングの言及

【ポンド】より

…補助通貨単位はペニーpenny(ペンスpenceはペニーの複数形)で,1ポンド=100ペンスである。1971年2月13日までは1ポンド=20シリングshilling=240ペンスであった。
[ポンドの歴史]
 ポンドの歴史は8世紀にまでさかのぼる。…

※「シリング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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