ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャノメドリ」の意味・わかりやすい解説
ジャノメドリ
Eurypyga helias; sunbittern
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鳥綱ツル目ジャノメドリ科の鳥。この科はジャノメドリ1種だけからなる。全長約46センチメートル。頭部は黒く、目の上下に際だった白線があり、背は灰褐色と黒の粗い縞(しま)模様である。胸も褐色と黒の細かい縞模様で、腹は白い。翼には黄、白、栗(くり)色、黒の美しい横帯、尾にも黒、栗色の横帯がある。メキシコ南部からボリビア、ブラジル中部まで分布する。原生林の中の川や沼の岸に単独かつがいですみ、湿地を歩きながら昆虫類、小魚、小形の甲殻類などをあさって食べている。地上にいて、飛ぶことは少ないが、外敵に追われると木の上に飛び上がり、またよく泳ぐ。声はあまり出さないが、やや長く延ばした悲しげな笛声で鳴く。ディスプレーは、クジャクのように翼と尾を扇状に広げて、横帯模様を誇示する。これは、求愛であるより威嚇の姿勢のようである。巣は、水辺の木の枝の上に枯れ葉、茎、コケ、泥などを積み上げてつくり、1腹2個の卵を産む。営巣、抱卵、育雛(いくすう)は雌雄交代でするといわれる。
[森岡弘之]
地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...
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