ジャムシェドプル(読み)じゃむしぇどぷる(英語表記)Jamshedpur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャムシェドプル」の意味・わかりやすい解説

ジャムシェドプル
Jamshedpur

インド北東部,ジャルカンド州南東部の重工業都市コルカタ (カルカッタ) の西約 250km,チョタナーグプル高原の南東端に位置。 1907年実業家ジャムシェド・タタ (→タタ財閥 ) が鉄鋼工場の建設に着手するまでは荒地であった。工場は 1911年に完成し,第1次世界大戦を契機に飛躍的に発展製鋼業のほか車両,機械,農機具などの製造も盛ん。近代的工場施設と都市計画に基づく市街をもつインドの代表的工業都市。タタナガルとも呼ばれる。人口 57万 349 (2001) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャムシェドプル」の意味・わかりやすい解説

ジャムシェドプル
じゃむしぇどぷる
Jamshedpur

インド東部、ビハール州南東端のチョタ・ナーグプル高原にある重工業都市。人口57万0349、周辺部を含む人口110万1804(2001)。1907年サクチとよばれたこの地に、タタ財閥の創主ジャムシェドジー・ヌッセルワンジー・タタが、民族資本ではインドで初めての近代的製鉄業を創業した。今日では、電気機関車、金属製品、自動車、工業用酸素など東インド有数の重化学工業都市で、タタ財閥の工業生産拠点として発達が著しい。

中山修一

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