現代外国人名録2016 の解説
ジャン・ベルトラン アリスティド
Jean-Bertrand Aristide
- 職業・肩書
- 政治家,解放の神学派神父 元ハイチ大統領
- 国籍
- ハイチ
- 生年月日
- 1953年7月15日
- 出生地
- ポールサリュ
- 学歴
- ハイチ国立大学心理学科〔1979年〕卒
- 学位
- Ph.D.
- 経歴
- 小学校からサレジオ会系のカトリック学校で教育を受ける。1979〜82年イスラエルに留学し聖書神学を研究。同年帰国後、“解放の神学派”の神父(司祭)となり、孤児院を作るなど社会活動に力を入れる傍ら、中南米最貧困国の母国の惨状を憂い、ラジオなどを通じて反独裁・反軍政の政治活動を展開。’86年民衆反乱による独裁体制打破を実現。’88年サン・ジャン・ボスコ教会の虐殺事件に遭遇するが難を逃れる。同年“政治活動”を理由にサレジオ会から追放。’90年12月初の自由選挙でハイチ大統領に当選、’91年2月に就任。同年9月軍事クーデターにより失脚、国外追放。以来米国で亡命生活を送る。’94年9月米国の説得によりハイチ国軍指導者が退陣、10月3年振りに帰国し政権復帰した。’96年2月任期終了。アリスティド民主化財団代表に就任。2000年11月大統領選に当選、2001年2月就任するが、選挙で不正が行われたとして国民の不満が高まり、国際援助も凍結されるなど世界から孤立。2004年2月反政府武装勢力の隆起をきっかけに政権は崩壊、南アフリカに亡命。2010年のハイチ大地震後、2011年7年間の亡命生活を終えて帰国。1996年来日し、専修大学で名誉博士称号を受けた。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報