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聖書神学 せいしょしんがく Biblical theology

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聖書神学
せいしょしんがく
Biblical theology

広くは啓示の源泉としての「聖書」に関する神学の一部門であり,当初は,教義的主張に対する聖書の証拠章句を見出す学問であったが,18世紀末のガーブラー以後,聖書神学は歴史的,批判的方法をとって発展し,旧約聖書神学と新約聖書神学とが分化した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

聖書神学
せいしょしんがく
Biblical theology

キリスト教の教義ではなく、聖書の内容を歴史批評的に研究する神学。それまで組織神学あるいは教義学の補助的役割を果たすにすぎなかった聖書神学が、正統主義的教義学から脱却し、聖書の文学的・歴史批評的研究を旗印に近代的な学問として出発したのは、19世紀以降である。それまでのところ聖書の研究は、単に正統主義的教義学を擁護し、それに根拠を与える護教学の位置にとどまり、聖書そのものの歴史的・批判的研究への試みは、教義学の壁の前に阻止され続けてきた。聖書の歴史的研究は、ドイツの新約学者たち、たとえばバウルF. C. BaurやリッチェルA. Ritschelなどによってその先鞭(せんべん)がつけられたが、20世紀に入るに及んで研究は飛躍的に進展する。とりわけドイツの宗教史学派のブルトマンR. Bultmannを中心とする研究は目覚ましく、この時期に聖書の「歴史的・批評的研究方法」が、聖書神学の学問的性格として定着する。
 一方、こうした研究の進展につれ、キリスト教の正典としての聖書の使信を、いかに教義学と整合的に解釈するかという問題が提起され、聖書神学を根底から揺り動かす問題として自覚されるに至る。聖書の歴史的・批評的解釈に対して、教義学の立場からバルトK. Barthが提出した疑問には、こうした根本問題への洞察がある。[山形孝夫]

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世界大百科事典内の聖書神学の言及

【神学】より

…ローマ・カトリック教会と東方教会の神学が伝統をよく保持したのに対して,プロテスタント神学は近代の諸潮流によって大きな影響をこうむった。ことに啓蒙主義以後,聖書解釈に歴史的・批判的方法が適用され,聖書神学が発展をとげると同時に,教義に対する合理的批判も盛んになり,自由主義神学の成立を促した。シュライエルマハーの《キリスト教信仰》は信仰の基礎づけを絶対依存の感情に見いだしている。…

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