ジュート人(読み)じゅーとじん(英語表記)Jutes

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジュート人」の意味・わかりやすい解説

ジュート人
じゅーとじん
Jutes

本来ユトランド半島にいたゲルマン人一派ユート人ともいう。早くからフリースラントからライン川下流地方に移動。フランク国家に隣接していたユーチEucii人とする説もある。5、6世紀にアングル人サクソン人とともにブリタニアに渡り、とくにケントワイト島などイングランド南東部に定住した。ケント王国とサセックス王国の一部にジュート的な社会慣習がみられ、個人的な土地利用に特色がある。

[富沢霊岸]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュート人」の意味・わかりやすい解説

ジュート人
ジュートじん
Jutes

ユート人とも呼ばれる。ゲルマン民族なか西ゲルマンに属し,アングロ・サクソンを構成する部族。原住地はユトラント (ユラン) 半島といわれ (ライン川中流域となす説もある) ,5世紀なかば以来アングル人,サクソン人とともにブリタニアに移住ケント王国建設,一部はワイト島およびその対岸に定着した。

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