日本大百科全書(ニッポニカ) 「スパナ」の意味・わかりやすい解説
スパナ
すぱな
spanner
ボルトの頭またはナットを回すのに使われる道具。レンチwrenchともいう。柄の片方だけに開口部のあるものを片口スパナ、両方にあるのを両口スパナという。この開口スパナがもっとも普通に使用されている。スパナの大きさは、開口部の大きさをミリメートルで表した数値で示す。大きな力を必要とするときには口の開いていない閉口スパナが用いられ、締め付けるのに柄がじゃまになるような場合にはソケットスパナが用いられる。スパナを使用するときには、開口部の寸法がボルトの頭やナットの寸法にあったものを用いなければならない。開口部の寸法を自由に変えられるモンキースパナ(モンキーレンチ、または単にモンキーともいう)というのもある。スパナの材料は普通鋼または工具鋼で、鍛造、焼入れしてつくられる。
[中山秀太郎]