トルク

デジタル大辞泉 「トルク」の意味・読み・例文・類語

トルク(torque)

回転している物体回転軸の周りに働く力のモーメント。ねじりモーメント

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精選版 日本国語大辞典 「トルク」の意味・読み・例文・類語

トルク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] torque ) 回転軸のまわりの力のモーメントのこと。回転軸から力の作用点までの距離と、回転軸と作用点を結ぶ直線に垂直な方向の力の成分との積。

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百科事典マイペディア 「トルク」の意味・わかりやすい解説

トルク

物体をある回転軸のまわりに回転させる力,またその力のモーメント工学では特に動力が伝達される軸に働くねじりモーメントをいう。
→関連項目オートクラッチクラッチコンデンサーモーター伝動装置動力計トルクコンバーターはずみ車誘導電動機

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トルク」の意味・わかりやすい解説

トルク
とるく
torque

動力を伝達する回転軸に作用する力のモーメントで、ねじりモーメントともいう。この回転軸の伝達動力をPkWとし、毎分の回転数をnとすると、この時、軸に掛かるトルクT単位はニュートンメートルN・m)はT=9.55P/n(N・m)で与えられる。このトルクは、力と距離の積で表される量で、軸を回転させるための力に軸心からの距離を掛けたものとなる。したがって、同じトルクを発生するためには、中心からの距離が遠いほど、小さな力で良いことになる。

[清水伸二]

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改訂新版 世界大百科事典 「トルク」の意味・わかりやすい解説

トルク
torque

物体をある回転軸のまわりに回転させる力のモーメント。工学ではとくに,動力が伝達される軸に働くねじりモーメントを指している。その大きさは,そのトルクによる軸のねじれ角,あるいは伝達される動力を吸収する負荷の制動トルクから求められる。このときトルクの計測重点のあるものをトルク計,動力の計測に重点のあるものを動力計と呼ぶこともある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トルク」の意味・わかりやすい解説

トルク
torque

ねじりモーメントともいう。固定軸のまわりに剛体を回転する力の効果を表わす量。その軸のまわりの力のモーメント,すなわち力 F着力点からその軸までの垂直距離hF の固定軸に垂直な面上の成分を f とするとき,トルクは hf である。つまり,ある点に関する力のモーメントに等しい。

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世界大百科事典(旧版)内のトルクの言及

【電動機】より


【エネルギー変換】
 回転形の電動機は回転運動の形で動力を発生する。この動力はトルク(物体を回転させようとする作用)と回転速度によって定まる。図1のaのように,回転軸の中心からr(m)の距離の点にrと直角の方向に力f(N)が働くとき,Tfr(N・m)をトルクという。…

※「トルク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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