スンダルバンス国立公園(読み)スンダルバンスこくりつこうえん(英語表記)Sundarbans National Park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スンダルバンス国立公園」の意味・わかりやすい解説

スンダルバンス国立公園
スンダルバンスこくりつこうえん
Sundarbans National Park

インド東部,バングラデシュ国境を接する世界最大のガンジス・デルタ地帯にある国立公園。面積 1330km2。 1984年指定。ベンガル湾にたどり着いたガンジス川ブラマプトラ川などが大量の土砂を吐き出す大湿地帯にあり,マングローブ密林が形成されている。マングローブの密林はサイクロン猛威から一帯を守るとともに,300種をこえる植物や海洋生物をはじめとする多くの貴重な生物をはぐくんできた。なかでも 1973年にスタートした「プロジェクト・タイガー」によって危機に瀕していたトラの保護がなされ,インド亜大陸最大のベンガルトラの生息地となった。同様に危機に瀕しているイリエワニのほかウミガメ,イルカ,鳥類の種類も多い。 1987年世界遺産の自然遺産に登録。

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