スンダルバンス国立公園(読み)スンダルバンスコクリツコウエン(その他表記)Sundarbans National Park

デジタル大辞泉 「スンダルバンス国立公園」の意味・読み・例文・類語

スンダルバンス‐こくりつこうえん〔‐コクリツコウヱン〕【スンダルバンス国立公園】

Sundarbans National Park》インド東部、西ベンガル州南端にある国立公園コルカタ南東約60キロメートル、ベンガル湾に注ぐガンジス川ブラマプトラ川が形成する世界最大のデルタに位置する。広大なマングローブに、ベンガルトラヒョウガンジスカワイルカなどの希少な野生動物が生息。1987年に世界遺産自然遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スンダルバンス国立公園」の意味・わかりやすい解説

スンダルバンス国立公園
スンダルバンスこくりつこうえん
Sundarbans National Park

インド東部,バングラデシュ国境を接する世界最大のガンジス・デルタ地帯にある国立公園。面積 1330km2。 1984年指定。ベンガル湾にたどり着いたガンジス川,ブラマプトラ川などが大量の土砂を吐き出す大湿地帯にあり,マングローブ密林が形成されている。マングローブの密林はサイクロン猛威から一帯を守るとともに,300種をこえる植物や海洋生物をはじめとする多くの貴重な生物をはぐくんできた。なかでも 1973年にスタートした「プロジェクト・タイガー」によって危機に瀕していたトラの保護がなされ,インド亜大陸最大のベンガルトラの生息地となった。同様に危機に瀕しているイリエワニのほかウミガメ,イルカ,鳥類の種類も多い。 1987年世界遺産の自然遺産に登録。

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世界遺産詳解 「スンダルバンス国立公園」の解説

スンダルバンスこくりつこうえん【スンダルバンス国立公園】

1987年に登録された世界遺産(自然遺産)で、バングラデシュにまたがるインド東部のガンジス・デルタ地帯にある。デルタ地帯はガンジス川、ブラマプトラ川、メガーナ川などの河川によってできた、東西約250km、南北40~80kmにわたる大湿地帯で、世界最大のマングローブ林を形成している。ベンガルタイガーが生息しているほか、ヒョウ、イリエワニ、ニシキヘビシカ、サルなどの野生動物や、野鳥なども見られる。こうした、貴重な野生動物の生息地であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はSundarbans National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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