(1) Le Barbier de Séville フランスの劇作家 P.ボーマルシェの喜劇。4幕。 1775年コメディ・フランセーズで初演。理髪師フィガロの活躍によって若い恋人たちが結ばれるまでを描いた,機知に富んだ喜劇。 (2) Il barbiere di Siviglia ロッシーニ作曲の2幕のオペラ。フランスのボーマルシェの戯曲に取材して,C.ステルビーニが作詞した。 1816年ローマで初演。『フィガロの結婚』の前編にあたる筋をもつ機知と風刺とユーモアに富むオペラ・ブッファ。なお,ロッシーニ以前には,G.パイジェロによる同名の作品 (1782) が名作として知られた。