デジタル大辞泉 「ソンバトヘイ」の意味・読み・例文・類語 ソンバトヘイ(Szombathely) ハンガリー西部の都市。オーストリアとの国境近くに位置する。紀元前1世紀半ば、古代ローマ皇帝クラウディウスによりサバリアと呼ばれる植民都市が建設され、紀元後2世紀初頭に属州パンノニアの州都になった。オスマン帝国の支配を免れたため、同国最大級のバロック様式の教会であるソンバトヘイ大聖堂、司教館、フランチェスコ修道会の教会など歴史的建造物が残っている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「ソンバトヘイ」の意味・わかりやすい解説 ソンバトヘイSzombathely ハンガリー西部,オーストリアとの国境に近い都市。バシュ県の県都。人口8万(2007)。ローマ時代のサウァリアSavariaで,上部パンノニアの中心地。すでに4世紀には司教座が置かれるが,ハンガリー人の定住後,イシュトバーン1世はこれをジェール司教区に与えた。しかし1777年にマリア・テレジアがこれを再興。オスマン・トルコの支配を免れたので,古代・中世の遺跡を残す。軽工業の中心地でもある。執筆者:南塚 信吾 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソンバトヘイ」の意味・わかりやすい解説 ソンバトヘイそんばとへいSzombathely ハンガリー西部、バシュ県の県都。オーストリアとの国境近くにある。人口8万1920(2001)。ローマ時代からの交通の要衝で、農業機械、製靴・皮革、繊維、食品などの諸工業がある。43年ローマのクラウディウス帝によって建設された町で、その遺跡の一部が保存され、博物館となっている。また、18世紀に創建されたバロック様式のカトリック教会(第二次世界大戦で破壊された後再建)など、考古・歴史的記念物が数多く残されている。[古藤田一雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソンバトヘイ」の意味・わかりやすい解説 ソンバトヘイSzombathely ラテン語ではサワリア Savaria,ドイツ語ではシュタイナマンガー Steinamanger。ハンガリー西部,オーストリア国境に近い都市。ローマ時代には属州上パンノニアの首都であった。5世紀にフン人が侵入するまでパンノニア北部の行政,経済,交通の中心として繁栄。ブダペスト,ウィーン,グラーツ,ザグレブと鉄道で結ばれる交通の要地。周辺地域に産するワイン,果実,糖蜜,香料などを集散し,農機具を製造する。人口8万 5702 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by