ソーシャルゲーム(読み)そーしゃるげーむ(その他表記)social game

翻訳|social game

デジタル大辞泉 「ソーシャルゲーム」の意味・読み・例文・類語

ソーシャル‐ゲーム(social game)

主にパソコン携帯電話SNSソーシャルネットワーキングサービス)で提供されるゲーム総称ソーシャルアプリケーション一種。SNSを通じて複数プレーヤーコミュニケーションをとり、協力競争をしながらプレーできるなど、オンラインであることの特性を生かしたものが多い。ふつう、特別なアプリケーションソフトは必要とせず、ブラウザー上で楽しめる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソーシャルゲーム」の意味・わかりやすい解説

ソーシャルゲーム
そーしゃるげーむ
social game

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で提供され、不特定多数の参加者同士が相互に交流し、競争や協力をしながら遊ぶオンラインゲーム。ソーシャル・ネットワーク・ゲームsocial network gameともいう。アプリケーションプログラムを使用機器にインストールする必要がなく、ウェブブラウザー上で動作する。パーソナルコンピュータ(パソコン)をはじめ、携帯電話やスマートフォンなどの幅広い通信機器で遊ぶことが可能である。世界最大規模のSNS、フェイスブックFacebookで利用されるようになり、世界中に広がった。日本でもグリーGREEやDeNA(ディーエヌエー)(携帯電話専用ゲームサイトを運営)がSNSによる提供をはじめたことなどをきっかけとして、急成長した。

 ソーシャルゲームはSNSの会員がゲームの利用を登録すれば、通常は通信費用以外の料金はかからず無料で利用できる。ただし効率的に遊んだり、付加価値をつけるためにはキャラクターアイテム道具)が必要であり、これらは無料のものもあるが、希少性が高いものは有料で提供される。購入にはゲーム上の暗号資産を使う場合が多い。暗号資産の補充は実通貨でできるため、代金として携帯電話使用料に付加されるか、クレジットカード払いなどとして後から請求される。この決済方法をアイテム課金とよび、インターネットの有料サービスの課金方法として浸透している。

 2012年(平成24)5月、消費者庁はゲームの利用者にキャラクターやアイテムを供給する仕組みの「コンプリートガチャ」とよばれる電子くじのうち、有料で提供されるものについて、景品表示法に基づく懸賞景品制限告示第5項で禁じている「カード合わせ」にあたると公表した。あわせて同項の運用基準の改正案をパブリックコメントとして付し、2012年7月1日以降は提供業者への行政処分を検討するとした。コンプリートガチャは、コンプガチャ、ガチャともよばれ、ゲーム上で電子くじをひいてキャラクターやアイテムなどをそろえると、最終的に珍しい景品が手に入る仕組みである。欲しいアイテムをそろえるために高額の出費をする子供の利用者が続出し、社会問題となった。消費者庁の発表を受けて、SNS運営各社はコンプリートガチャの廃止を決定した。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「ソーシャルゲーム」の意味・わかりやすい解説

ソーシャルゲーム

SNS(ソーシャルネットワーク・サービス)で供されるゲームで,ゲームの遊びと人的交流を楽しむ。友人同士の育成ゲームやゲーム結果の競い合い,ランキングなどの機能を備えている。ウェブ上でアプリケーションが提供されウェブブラウザとSNSのアカウントがあれば,携帯電話やスマートフォンでも遊ぶことができ,オンラインゲームが手軽に楽しめるようになるため,参加人口が急増している。友人を招待することにより,人気ゲームがねずみ算的にユーザーを増やしていくともいわれる。ほとんどのソーシャルゲームは無料だが,プレイ進行中にアイテム等を購入することで多額な金額を払うケースもある。何にいくら課金設定するかなどは運営者・提供者に任されており,出会い系サイトとして使われることもあって,運営のモラルが問われている。グリー,ディー・エヌ・エイなどが代表的な提供者である。

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パソコンで困ったときに開く本 「ソーシャルゲーム」の解説

ソーシャルゲーム

SNSのサービス上で遊べるゲームのことです。SNSの会員同士で同じゲームを楽しめるだけでなく、ゲーム中で手に入れたアイテムやカードを交換したりもできます。通常、ゲームで遊ぶのは無料ですが、ゲームを有利に進めたり、希少性が高く自慢できるようなアイテムやカードを有料で販売したりもしています。
⇨SNS、ソーシャルネットワーク

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

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