タルバガン(読み)たるばがん(英語表記)steppe marmot

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タルバガン」の意味・わかりやすい解説

タルバガン
たるばがん
steppe marmot
bobac
[学] Marmota bobak

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目リス科の動物マーモットの1種で、ネパールシッキムカシミールラダックの標高4000~5000メートルの山地に生息する。体長60センチメートル、尾長13センチメートル。地中に大規模な巣穴を掘り、群れで生活する。

今泉吉晴

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タルバガン」の意味・わかりやすい解説

タルバガン
Marmota bobak; bobak marmot

ボバクマーモットともいう。タルバガン蒙古語。齧歯目リス科。体長 50cm内外。胴は太く,四肢は短く,爪はがんじょうである。頭部暗褐色背面黄褐色,腹面は淡黄褐色。毛皮テンに似てすぐれ,肉は食用になる。ロシア南部,モンゴル,中国東北部,チベットなどの草原群生して穴居し,冬眠する。腺ペストを媒介するノミ宿主となる。

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